白黒的絡繰機譚

ジャイロの話

私の話なんてもう聞き飽きてるだろ?……ない?物好きだなお前ら。
あー、確かアレとはもう……5年?だっけ?確かそれくらいだ。長いよな。そう、一番私が驚いてる。
出会い?前も言っただろ私をガリだ何だとうるさかったからノシた。結構デカい学校だったから、同学年だって分かったのは名札の色見てからだったな。ノシてる時はチビだから下だと思ってた。殆ど一方的にボコったけど、先生には思ったより怒られなかったな。どうもクソガキでそこそこ有名だったらしい。先生もザマァとちょっと思ってたんだろ。アイツも流石に女子にボコられたとかは親にも言えなかったのか、その後親が出てくることも無かったからそこは良かった。
それでハイ終了、となりゃ良かったんだが、その次の年だったかな、果たし状の如く誕生日会の招待状貰ってな。いや、マジで果たし状渡すようなツラだったんだよ。
そもそも招かれる意味が分からなすぎて「行かない」って言って突き返したけどな。そしたらマジでショック受けてたみたいだけどほっといた。鬼?いや、無理だろ小学生だぞ。今だったらあー、そういうことかーってなるけども。
まあそんなこんなで、クリスマスやバレンタインも突撃してきたから根性あったよアイツは。全部スルーしたけど。最初ノシたのが3年の時だった筈だから……アイツは小学生時代の半分を私に費やしてんだよな。いやホント凄いな。
で、卒業式ってベタな時に告白。まあ、進学先違ったしな、アイツ私立受験してたし。結構いいとこ受かったらしくて、こっちのクラスまで噂が届いてた。

「最後に何?」
「……お前、公立行くんだろ」
「お前と違ってウチ貧乏だからね。知ってるだろうけど。ビンボービンボー言ってきたもんな」
「……」
「で、最後までそういうのやる気?」
「そうじゃなくて……お前さあ、そういうの、結構、似合うんだからよ」

私、卒服が多分入学式以来のスカートだったんだよな。近所から貰った、お下がりみたいなやつ。親は似合うよ、可愛いねとか言ってたけど、私はサイズちょっと合ってないし、イマイチじゃない?って思ってた。

「……他のが、似合うの、気づいたら、嫌だから、言いたくないけど、言う」

凄い上から目線だよな。……いや、私は別に上から目線なんてしてないだろう?なんだその顔は。
ともかく、アイツはそうやって遂に白状した訳で。……なんでOKしたのか、か。何でだろうな。卒服を似合うって言われて、ちょっと気を良くしたのか……そうだな、私がそれくらいでと言われればそう。ま、結局アイツが私に3年費やしたように、私もアイツの対処に3年使ったんだよ。
まあそんな感じで、今に至る?
今はまあ、そこまでクソガキでもないな。無駄に背も伸びやがったし。まあそれなりに見た目も良いんじゃないか?中身がガキだからアレだが。
アイツはああ言ったけど、私に告白してきた物好きはアイツしかいないよ。







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