お頼みしましょう(スター→クリスタル)

これが日常(スター→クリスタル)

仕方がないではありませんか(スター→クリスタル前提クリスタル+ジャイロ)

秘密です(スター→クリスタル+ジャイロ)









































貴方に一つ、お頼みしましょう。
簡単なことですよ。
私の望むもの一つ、手に入れて下されば良いのです。
どれだけ時間や労力が掛ろうとも欲しいのです。
手に入れて下さいませんか?
……そうですか、ありがとうございます。
貴方はやはり、私の思った通りのお方の様ですね。
嬉しいですよ、ええ、とても。
では、頼みます。
貴方が無事手に入れて帰って来て下さるのを、待っていますよ。

「……白々しい」

「おや、聞いていたのですか、ジャイロ」

「気付いていたくせに何を言う」

「酷いですねぇ」

「酷いのはお前だろ。あんなもの頼むなんて……」

「仕方ないでしょう?欲しいのですから」

「嘘吐け」
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「随分信用されてませんね、私……。ま、良いですけれど。さて、これで当分静かに過ごせそうです」

「ほれみろ、本音が出た。それが目的だろ」

「いえいえ、そんなことないですよ」

『――お願いです、スター。どうか私の為に、本物の星を取って来ていただけませんか?』










「愛しいクリスタル、どうかそのマスクとヘルメットを外して素顔を見せてくれないかい?」

「外してしまっても、良いのですか?」

「勿論良い……というか是非外して欲しいのだけれども……」

「でも、ここには私と貴方以外に、ジャイロやグラビティー、ウェーブがいますよ?」

「それがどうかしたのかい?」

「ここで外してしまっては、私の素顔が貴方以外にも見られてしまうのですが……」

「……!!ああ、愛しいクリスタル、そういう事だね!僕以外に見せたくないと……そう言ってくれるのだね!」

「まぁ、そういう感じです」

「ああ、そんなに僕の事を……クリスタル、君はやはり僕の運命の人だ!!」

「そうですか。素顔の件は、またの機会で宜しいですか?」

「君が望むなら僕は何時でも良いよ!」

「……なぁ、ジャイロ。アイツもしかして……」

「ああ、お前の思ってる通りだ」

「あれー、スターってクリスタルのメットの下見たこと無いの?おいら達みんなあるのにねー」

「バカ、黙っとけ。めんどくさい事になる」

「ん?ならんだろう。クリスタルの事だ……どうにでも言い包められる」

「お前慣れてるな……」

「さっすがジャイロー」











「なぁ、クリスタル」

「何ですか、ジャイロ」

「どうしてあそこまでスターを邪険にするんだ?」

「おや、いけませんか?」

「いけませんか、ってお前……流石に可哀想だろ。本人がそう思ってなくとも」

「貴方だって、少し前までジュピターに対してそりゃあ可哀想な扱いをしていたじゃありませんか」

「う……アレは良いんだよ。アレは。で、どうしてなんだ」

「仕方が無いんですよ。どうしても。私にはどうしようもないのです」

「そこまで言うのか……。ちゃんと理由があるんだろうな?」

「ええ、ありますよ」

「で、どんな理由だ?」

「相性占いの結果が、最悪なんです」

「……は?」

「何回占っても、どんな方法で占っても最悪としか出ないんですよ」

「それが、理由……?」

「ええ。もうこればっかりはね、私でもどうしようもありませんから。いくら運命の相手と言われようとも、スターとお付き合いすることは、絶対に無理です」

「え、じゃあ相性が良かったら付き合ったのか……?」

「そうですね。相性が良ければ付き合ったと思います」

「……なんというか、お前らしいと言えばお前らしいが……」

「そうそう、私が貴方とジュピターを応援してたのも貴方達の相性が良かったからですよ」

「そうか……」

(……星の配置でも変えない限り、無理とはな……)











「ねぇ、クリスタル」

「なんでしょうか」

「凄く今更なんだけどね。僕、君のことを良く知らないのかもしれない……」

「おや、どうしてそう思うのですか?」

(実際知らないだろ、コイツの本性……)

「だって僕は愛しい君の誕生日や、年齢すら知らないんだよ?」

「そうでしたっけ?まあ、私も貴方の年齢知りませんけどね」

(知る気ないからな、お前の場合)

「僕は26歳って設定になっているよ。勿論、年齢が恋愛には関係しないけれどもね?」

(26……見えないな。悪い意味で)

「おや、私より3つも上の設定なのですね。ちょっとビックリしました」

(……)

「君は23なのだねクリスタル……。年上ぶる気はないけれど、何でも言っておくれ!僕は君の為ならば全力を尽くすよ」

「はい、ありがとうございます」

「……おい」

「なんですかジャイロ。そんな訝しげな表情をして」

「お前、年幾つだっけ」

「聞いてたでしょう?23ですよ。貴方と一緒です」

「嘘吐け。正確なところは覚えてないが……、確かお前、俺たちの中で上から二番目だろ、年」

「スターが一番で、私達が二番なら問題ないでしょう?」

「一番はチャージだろ。んで、お前で、その次が確かストーン、ナパーム、スター、俺、ウェーブ、最後がグラビティーだろうが。」

「記憶違いじゃないですか?私は23ですよ」

「……分かったよ。自称23歳てことにしといてやる」